2018年6月30日

Six Ages: Ride Like The Wind 発売

最近いろいろとブログの更新さぼっていてごめんなさい。

実はこの間に Glorantha Sourcebook, 13th Age GlornathaRuneQuest: Roleplaying in Glorantha と次々と大物が発売されていまして、読むの忙がしてくて放置していました。(これらはどれも素晴しいので、いつかちゃんと紹介記事書きたいと思ってます)。

そのラッシュに続いて Six Ages: Ride Like The Wind が発売になりました。このままでは時間無くて本当にブログ放置になりそうなので、とりあえず Six Ages の紹介を置いときます。

A Sharp, LLC から Six Ages: Ride Like The WInd というゲームが iOS 向けに発売になりました(英語版だけです)。iPhone および IPad で遊べます。有料ゲームですがゲーム内課金とかは一切ありませんので購入費だけで済みます。

ウェブページ: https://sixages.com/ 
AppStore ページ: https://itunes.apple.com/us/app/six-ages-ride-like-the-wind/id934012726



Six Ages はグローランサの神話時代を舞台にした対話的物語型戦略シミュレーションゲームです。「対話的物語型戦略シミュレーション」って言っても自分でも何のことかわかりませんが、前作(もう20年近く前?)の King of Dragon Pass と同じシステムと言えばわかる人もいるかもしれません。

King of Dragon Pass は現代のオーランス氏族が舞台でしたが、Six Ages は神話の時代の馬乗り(ハイアローリング)氏族が舞台になります。北からせまる巨大氷河に追われて黄金都市ニヴォラを捨てて何世代もかけて南(現在のホーレイあたり?)へと移住してきた氏族。周辺には先に来た同じハイアローリング系の氏族や、ライバルの戦車乗りの氏族(サムナリング)、オーランスを信仰する狂暴な牡羊の氏族(ヴィングコットリング)がひしめいています。まずは、この危険な世界で、氏族の族長として他の指導者たちの助言を聞いて氏族運営し、周辺の世界を探索しながら氏族を生き延びさせ拡大することを目指します。ゲームの最終目的は初期の時点では明かされていません。それも物語の一部として自分で見つけていくことになります。

システムといては King of Dragon Pass と同じく季節ごとに2回、1年に合計10回のコマンドを出すシミュレーションゲームです。コマンドには神に供犠を行なったり、周辺を探索したり、防衛を強化したり、他の氏族を襲撃したり、儀式を行って神々を訪問したり色々なものがあります。コマンド以外に次々と発生する様々な事件に対してどのような対応を取るかの即時の対応が求められます。事件には氏族の民が引き起こす小さな揉め事から、他の氏族や異種族から襲撃されたり、魔術や神々のかかわる大問題まで本当に様々なものが容赦無く襲って来ます。色々な行動を通して現実世界で経済力や戦力を増すだけでなく、神々と結びつきを深めて魔術や神話の知識を増やすことが勝利につながります。

対話的物語ということで、多量の文章を読む必要があり、私の英語力だとなかなか読み進められず時間がかかるせいもありますが、面白過ぎて止め時を失ない延々と遊んでしまう素晴しいゲームです。神話やサーガなどの物語好きの人は他に類を見ない得難いゲームですので是非遊んんで見てください。

おまけとして、神話の時代のハイアローリングということで、濃い目のグローランサファンでも耳慣れない神々が大量に出てくるせいで最初は混乱すると思いますので、簡単なリストを作成しました。良ければ参考にしてください。

★重要な神々

エルマル(Elmal)  太陽の神で我らの主神、戦いの神、父イェルムの跡を嗣いだ正当なる太陽神。
ナイアルダ(Nyalda)  地母神。エルマルの妻。
ハイアロール(Hyalor)  文化の英雄神。エルマルの息子。ガマーリを助けて馬の乗り方、新しい生き方と法をもたらした。 
ガマーリ(Gamari)  馬たちの母、もとはヒポグリフで多くの敵に襲われ弱ったところをハイアロールに助けられ新しい名前を得た。

ザーレン(Zarlen)  探索者の神。エルマルの息子。「輝く尾を持つ放浪者」 
オサーラ(Osara)  女戦士の守護神。弓の女神。エルマルの娘。「炎の娘」
ビューセナリ(Busenari)  牛たちの母。ナイアルダの娘。
ウリャーダ(Uryarda)  山羊たちの母。ナイアルダの娘
ペラ(Pela)  穀物の女神。大麦の守護神。ナイアルダの娘。
イニーラ(Inilla)  採集の女神。エルマルとナイアルダの娘。
ドスタル(Dostal)  狩人の神、イニーラの夫。

エカーナ(Ekarna)  交易と交渉の女神。
エリッサ(Erissa)  癒しの女神、女祭たちは白き衣を纏い緑の帯を締める
レランダー(Relandar)  知識と学習の神。貴族の守護神。ハイアロールの助言者。

 

★それほど重要でない神々

ビュセリアン(Buseryan)  天空の観察者。書記の神。
シェラ(Shella)  優しき雨の女神。オーランスの配下にならず逃れることができた。
テペコス(Tepekos)  鍛冶の神。青銅を扱える。

 

★忘れかれてる昔の神々

イェルム(Yelm)  昔世界を支配していた太陽の皇帝。今はオーランスに殺されて死んでる。
ニヴォラ(Nivorah)  祖先の住んでいた黄金都市の守護神。
レラディヴァス(Reladivus)  黄金都市ニヴォラの防衛者。「河川を手懐ける」儀式で知られる

 

★敵の神々

オーランス(Orlanth)  牡羊の民の主神。野蛮で強力な嵐の神。皇帝イェルムを殺した。
ヴィングコット(Vingkot)  オーランスと人間の女性の息子。牡羊の民の始祖。
マーラン・ゴア(Maran Gor)  オーランスの仲間。ガマーリをいじめた一柱。
ストーム・ブル(Storm Bull)  オーランスの仲間。ガマーリをいじめた一柱。

サムナル(Samnal)  車輪の民の始祖。エルマルの息子。馬たちを奴隷にして戦車を牽かせた。ハイアロールのライバル。
シャーガシュ(Shargash)  アルコスの魔神。偽物の太陽の一柱。普段は都市に引き込もっているが破壊的な地獄の神。
イェルマリオ(Yelmalio)  弱き太陽。偽物の太陽の一柱。
ヨーネシュ(Yonesh)  冷たき太陽。氷と霜を持たらした。

カイガー・リートール(Kyger Lotor)  トロウルたちの母。闇の精霊を支配している。
ゾーラク・ゾーラン(Zorak Zoran)  トウロルの残虐な戦神。ガマーリをいじめた一柱。
アルドリア(Aldrya)  深い森の女神。エルフたちに信仰されている。
モスタル(Mostal)  ドワーフたちの作り手。異邦の論理と魔術を教えている。

 

☆精霊関係

大鴉(Raven) トリックスターの大精霊。ハイアロールに従い、助けとトラブルの両方をもたらした
ヤナーデ(Yanade) 最初のシャーマン。精霊の扱い方を学んだ者。

1 件のコメント: