2017年11月8日

ルーンクエスト・クイックスタート日本語版


Chaosium のウェブサイトから、今年年末に発売予定(一応現時点ではまだ年末と言っているようです)のルーンクエスト第4版(RuneQuest: Roleplaying in Glorantha)のプレビュー版にあたる、ルーンクエスト・クイックスタート(RuneQuest Quickstart)の日本語翻訳版が無料でダウンロードできるようになっています。

前半が省略版のルール部分で、後半がシナリオ部分になっています。シナリオをプレイヤーとして遊ぶ予定がある人は後半には目を通さないように要注意です。 RuneQuest Quickstart については以前に簡単にブログ記事を書きましたので、こちらを参照ください。

この翻訳は公式訳ではなく英語版からファン翻訳のものをケイオシアム社のウェブページからダウンロードできるようにしてもらったもので、今後に、もし正式な日本語版が出る場合には用語などは変更になる可能性があります。

以下の英語版のページでスクロールして下の方の日の丸がああるところの近くにあるリンクから無料ダウンロードできるます。 (Add to Cart ボタンは英語版の物理本の購入ですので間違えないように)。

配布ページ: http://www.chaosium.com/runequest-roleplaying-in-glorantha-quickstart/


●クイックスタートが翻訳配布されるまでの経緯
今回のブログ記事はクイックスタートが配布されたよ。やったーで終わりなのですが、翻訳作業を手伝ったので、蛇足かもしれませんが、翻訳配布されるまでの経緯を簡単に紹介してみます。
  1. 今年の6月の Free RPG Day に英語版の RuneQuest Quickstart の冊子が(欧米の)特定のゲームショップの店頭で配布される(残念ながら日本から参加するショップは無し。ものが英語なので仕方がない)。 そして7月1日に英語版PDFが無料配布されるとのアナウンスがある。
  2. PDF公開に合わせて7月に日本でも新しいルーンクエストを集まって遊べるイベントがあるとい良いねという話が持ち上がり、有志の間で「新ルーンクエストを遊んでみる会」の企画が開始される。
  3. 企画の中で、参加する GM の中から英語ちょっと自信ないとか、プレイヤーが参照するために日本語のサマリー欲しいよねという話が出て来たので、日本語サマリーを作る計画が練られる。
  4. クイックスタートってそもそも省略ルールだし、それ自体がサマリーみたいなものだよね、だったら全部翻訳して配れば、とか無茶を言う人が出て来る。それで Chaosium 社から会場限りで翻訳冊子を配布する許可をもらう。(Chaosium社はファン活動のサポートに熱心で本当に感謝です。)
  5. そして7月に開催が決まったイベントに間に合わせるために、多数の人で分担協力して翻訳を敢行する。
  6. 最初はテキストファイルをそのままコピー本で配るとかを考えていたのだけど、翻訳作業が順調に進んだので一応レイアウト作業開始してみる。参加予定の人数がそれなりにいるのでコピー本で作成するよりもオンデマンド印刷製本業者に出した方がコストが安いということで印刷も決まり日本語版の表紙とかも作成される(元々時間がないところにスケジュール前倒し)。
  7. 最終的にはきちんと印刷製本もできて、7月中に東京と大阪でのイベントで配布され、成功裏にプロジェクト完了する。
  8. 完了したはずだった。
  9. スタッフの一人が 8月にアメリカで行なわれたゲームコンベンション GenCon 50 に参加して、そこで Chaosium のスタッフに会い日本語翻訳された冊子を手渡す。その時の話で翻訳版PDF を Chaosium 社の公式ウェブサイトから配布する約束がされる。
  10. それを受けて大慌てで目立つ誤字や脱字だけ直した日本語翻訳PDFを Chaosium社へ送付する。
  11. しかし残念ながらスタッフ多忙につき公開が遅れる。Chaosium社は小さな会社でイベントラッシュと決算時期に入ったのでそちらの作業によるものらしい。Chaosium のウェブ更新担当は財務担当執行役員(CFO)のニール(Neil)が兼任していたりします。
  12. そして、ようやく本日、日本語版が公開。(決算が終ったことや、ニールがマイクロソフト社を辞めて Chaosium専任スタッフになったことにより、ようやく時間ができたものと思われる)
ということで長々と何を言いたかったかというと、
  • 突貫工事で翻訳やレイアウト作業したものなので色々と不備があるかもしれないけど寛容にお願いします(言い訳)。
  • 訳語とかその他も時間がない中で仮に決めたものだし、何か問題があっても我々ファン作業側の問題でケイオシアム社は関係ないので、その点は誤解無きように(注意)。 
  • 翻訳許可やウェブ配布を行なってくれたケイオシアム社の皆様ありがとうございます(感謝)。
そして翻訳や印刷など各作業にあたってくれた多数の方々。ありがとうございました。本当は個々の名前を上げて感謝したいのだけど、名前を出す許可をもらってないので、まとめた形で失礼します。

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■あとは1日も早い完成版の発売を待ちたいと思います。できたらその日本語版の発売を期待したいなあ。


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